トップダウンヒルライダー井出川選手との実証実験!
2022年9月22日に群馬県の「パルコール嬬恋リゾート」に置いて実証実験を行いました。今回は、マウンテンバイク(以下MTB)その中でもスピードを出して山を駆け降りるダウンヒルという新しい業界に導入いただきました。
今回使用していただいたのは、ダウンヒルシリーズを5連覇し、世界でも活躍している井手川直樹(いでかわなおき)選手と全日本選手権3連覇中の清水一輝さんです。井手川選手はライダーとして活躍するだけでなく、MTBチームの運営やスクール、イベント企画やMTB商品の企画などとMTBに関する様々な活動をしています。
そんなMTBのプロフェッショナルの2人だからこそ目に留めた、MTBに関する課題の解決を共に取り組みました。
導入前の課題
森の中での居場所が不透明
標高2000mを超える山をゴンドラで登り、勢いよく駆け降りるMTBですが1回セッションが40分ほどかかるそうです。普段の練習では選手がどこにいるのかがわからず、家族や仲間がサポートするタイミングが難しいという問題がありました。そのために、ただただ帰ってくるタイミングを待っていたようです。
中継へ膨大な費用
MTBのライブ中継が不可能なわけではなく、大会をライブ中継を行いレース展開を可視化する事例もあります。しかしそのためには、カメラや様々な機材に加え、たくさんの人のサポートが必要な為、数千万円のコストがかかるようです。
導入による解決
森の中での走行場所の可視化
公開マップをサポーターに提供する事で、どこで何をしているのか、いつ頃帰ってくるのかが明確になるため、選手へのサポートがしやすくなりました。補食の用意もぴったりのタイミングにできるため選手にとっても充実した時間になります。
また、居場所と速度がわかるためトラブルがあった際にも一目でわかり、安心感が増したようです。
低コストでの観戦
デバイスと公開マップのみの導入だけでしたが、数千万円かかるライブ中継と同じくらい競技の状況がわかり、普段の練習も見れるのはたのしい、という声を頂きました。
今後に向けて
今まではマリンスポーツなどの海上やマラソンなどの陸上での導入でしたが、今回は山の上という事で新たな挑戦でした。2000Mから降りる際に、通信が悪くなってしまいスピード測定に少しの誤差が生まれるという事がありました。現在改善をしているチップにより更に精度を上げて、サポーターの満足度だけでなく、選手の練習の質向上を目指していきます。
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