「第34回全日本420級セーリング選手権大会」での導入!
2021年12月26日から28日までの3日間、佐賀県唐津市にある佐賀県ヨットハーバーにおいて「2021年 第34回全日本420級セーリング選手権大会 兼 全日本女子420級セーリング選手権大会 第7回全日本U17 420級セーリング選手権大会」が開催されました。
この大会は、4年連続女子470級でオリンピックに参加した「吉田愛」選手が参加するという事で、大きく注目を集めていました。
導入前の課題
沖で行うため観戦困難
セーリングの競技は沖でレースが開催されるため、陸上からでは試合状況が全く分からないという問題がありました。つまり、レース終了後に選手が浜に陸上に戻ってくるまで、どのようなレースでどんな結果だったのかがわからないという状況です。そのため、遠方からわざわざ応援に来ていても、リアルタイムの観戦が難しかったようです。
3年後の大規模大会開催
2024年に国民体育大会である国体が国民スポーツ大会「国スポ」へと新しくなります。今大会が行われた佐賀県が「第1回国スポ」の開催地へと選ばれました。国スポのはじまりの地とり、体育からスポーツに代わる今だからこそ、前例のない新しい大会づくりを目指しています。そこで、今までは観戦困難であったスポーツもすべてリアルタイムでの中継し、プレイヤーだけでなくサポーターもが楽しめるエンターテイメント性の高い大会を行いたいという思いがありました。
導入による解決
ドローン映像とトラッキングの融合
ドローン映像とHAWKCASTのトラッキングを合わせて表示する事で、競技状況が分かりやすくなりました。また、ドローン映像ではレース展開を明確にし、トラッキングでは各艇の選手区別が出来ます。この融合映像を切り替えながら解説のYouTube配信も行うことにより、レース状況の面白さや競技の魅力のアピールにも繋がりました。
今大会は大規模なため、1レースの中に先発艇、後発艇とフリート分けがされており、スタート後は競技エリアに両フリートが混在するため、hawkcast側で色分け表示することで分かりやすかったと思います。
見どころポイントの解説
MAP上で見る2Dのトラッキングに加えて、リアルタイム3Dアニメーション化も可能にしました。中継ポイントであるマークやゴールラインなどがCG表示されることで、競技の見どころポイントがよりわかりやすくなりました。
各艇の速度や選手の名前・所属も表示されるため、競技に関する知識がない人でも観戦がしやすくなっています。
課題
今回の大会は、回線の不具合によりデータの受け渡しがうまくいかないという問題が何度か生じてしまいました。海の上であり、アンテナとアンテナの間にあったからだという事が明らかになりました。→現在は改善改善されたデバイスになっており、位置情報のデータがスムーズに見れるようになりました。
今後について
2024年の佐賀県「国スポ」でリアルタイム中継に成功する事で、応援・観戦者が増えていきます。あまり人に知られていないマイナースポーツにスポットが当たる機会も増え、どのスポーツ業界もより活発になる事も期待できるのではないでしょうか!また、する人、見る人、全ての人が楽しめるという新しいスポーツ形が出来上がると考えています。
全ての人が楽しめる大会のために、観戦者が何を求めているのか日々探求し、新しいスタイルの大会開催をサポートしていきたいです。
大会に関するHP
大会公式HP:420全日本2021唐津 (google.com)
トラッキング履歴HAWKCAST (n-sportstracking-lab.com)
観戦YouTubeチャンネル:全日本【予選1日目】12月26日 キャッスルベイ唐津420級セーリング選手権大会【セーリング解説/ドローン】 –
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません