栃木セーチングチームウィンドサーフィン級の国体優勝へ
2022年10月2日~5日に稲毛ヨットハーバーで「いちご一会とちぎ国体セーリング競技会」が開催されました。弊社のデバイスとSmartSailingを栃木県セーリングチームウィンドサーフィン級の選手が練習効率UPのために利用していました。結果として、女子 小嶺選手 優勝、男子 小松選手 第3位という結果となりました。おめでとうございます!
導入前の課題
ベストなコース取りが判断できない
ウィンドサーフィンは、各々が自由なコース引きをする事が可能です。その中で、今までは「結果論」と言って1番速い人が正しいコース取りだと考えられていました。しかしながら、本当に正確なコース取りだから速いのか、またはスピードや角度で誤魔化しただけなのかという部分が不明確でした。また、自分の取ったコースと異なる海面を選択した敵艇コースとの相対関係を理解する事が出来ませんでした。
不調特定が困難
調子が悪い際に、何が原因で不調なのかを明確にする事が難しいのもウィンドサーフィンの特徴です。というのも、風合わせた乗り方や、たくさんの道具選択、道具のチューニングなど、原因となる物が多いからです。原因を見つける為にも、全て自分の感覚だけが頼りとなっており、何が悪いのか答えが出せるまで練習を続ける必要がありました。そのため、オーバーワークになってしまい怪我や体調不良に繋がってしまう事も珍しくありません。
得意、不得意部分が曖昧
どの風域、どの海面が得意・苦手なのかを正確に把握する事は困難でした。レースで他の人と走って、得意か不得意かをなんとなく感じる事は出来ましたが、艇速や上り角度、コース取りなど多くの要素が絡んでくるため、特定の苦手ポイントの分析までは時間がかかりました。
導入における改善
コース取りの客観視
まず、コース引きをする際に重要となる「海面の特徴」を明らかにし、選手の航跡を確認する事で、空の上から見るように客観的にコース取りを把握できるようになりました。マークまでの接近速度、VMGや上り角度まで「数値」で明らかとなるため、どこのどの瞬間の何が理由でプラスの走り、他艇と差が出ているのかという部分が明確になります
感覚の数値化
練習の条件やセッティングの記録と共に、スピードやVMG、上り角度などがすべて数字で分かります。そのため、何を変える事でどう変化するのかという部分が、感覚ではなくてデータとして明らかになり、何が原因で不調なのか、苦手なのかがすぐに把握できます。また、「数値」として明らかになるため、今まで自分が気が付かなかった新しい発見が出来るようになり、効果的に技術向上へと繋がります。
今後について
一緒に海上にいなくても、陸上からデータを見るだけで、その日のコース展開や調子などが一目で明らかとなり、「なんでそんな情報までわかるの、一緒に海に出ているのかと思った」というような感想も頂けました。
正確に分析が来る為、1レースを行っただけでも何レースもこなしたぐらいの課題発掘、そして改善対策によって効率的な練習、実力向上へとサポート出来ていると改めて実感いたしました。
今後もウィンドサーファーをはじめとし、たくさんのセーラーの実力向上の手助けしていきます。
あたらめて、小松選手、小嶺選手おめでとうございます!!
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