グラン・ツール・せとうちでHAWKCASTと安全ナビを導入：スポーツイベントの安全管理を強化」

2025年4月14日2025年5月14日

2025年4月開催のグラン・ツール・せとうちで、リアルタイムGPSトラッキング『HAWKCAST』と安全管理システム『安全ナビ』を導入。イベントの安全性と運営効率を向上させた取り組みを紹介します。

グラン・ツール・せとうちとは？

「グラン・ツール・せとうち」は、しまなみ海道、瀬戸内海の絶景を楽しみながら走るサイクルイベントで、毎年春に開催されています。初級者から上級者まで多様なコースが用意され、例年1,000人以上のサイクリストが参加する人気イベントです。

美しいロケーションと本格的なライド体験を楽しめる一方で、広域にわたるコースと多人数の参加者の安全確保が大きな課題となっていました。

採用されたHAWKCASTと安全ナビとは？

弊社が提供する「HAWKCAST」は、GPSデバイスを使ってリアルタイムに参加者の位置情報を把握できるトラッキングシステムです。今回は、出場選手が多いこともあり、GPSデバイスは運営スタッフに装着し、スタッフのリアルタイム位置情報を共有し、スポーツイベントの安全管理、運営を効率化することを目的としました。以下の役割に装着されました。

• 救護車両
• メカニック
• 運営車、移動本部
• 回収車

スタッフの位置が1秒単位で取得、表示されるため、今向かっているのか、対処していて止まっているのかが手に取るようにわかりました。システムはクラウド上で管理者が閲覧・分析可能です。

また「安全ナビ」は、参加者がアプリを通じて体調不良やトラブルを簡単に通報できる機能を備えており、運営が即座に対応できる仕組みを提供しました。

導入の背景と目的

本イベントでは、以下のような課題を解決するために導入が決定しました：

• 広範囲のコース上での安全確保
• 事故・トラブル発生時の早期対応
• 運営本部からの選手状況の一元管理
• リタイア者の迅速な把握と回収

主催者側からは「テクノロジーを使ってイベントの安全性と運営効率を向上させたい」という要望があり、実証導入の結果、正式採用へとつながりました。

イベント当日の運用実績と効果

イベント当日は、参加者に主催者に緊急を通知する２次元バーコードが配布され、運営車両にはGNSSデバイスが配布されHAWKCASTによる位置情報のトラッキングがスタート。運営スタッフは管理画面からリアルタイムで全選手の道具の故障や怪我、リタイア者選手のの位置や状況も即座に把握できました。

図：リアルタイムでの管理車両と通報の表示

QRコードで配布された通報画面は以下のように表示されます。画面を開くとスマートフォンのGPSを使って現在位置が表示されます（画面上は非表示となっていますが、実際にはGoogleMapのように現在位置が表示されます）。

図：選手が緊急を通報するスマホ画面

通報があった場合、HAWKCASTの管理コンソールで一覧表示されます。

図：通報一覧表示画面

メカトラブル、リタイア、負傷など合計14件の要請が行われました。

Map上でも、道具の故障なのか、怪我なのかが一目でわかるため、「メカニック」なのか「メディカル」なのか派遣するのが迅速に意思決定されているようでした。

ただ大会は残念ながら、悪天候に見舞われショートカットコースに短縮されることになりました。

SNSなどでも暴風で困難という投稿もありましたが、景色は素晴らしく、私も一度は挑戦してみたいイベントです！

他の導入事例

2023年の佐渡国際トライアスロン大会でもHAWKCASTと安全ナビが導入され、選手の位置情報をリアルタイムで把握することで、安全管理と観戦体験の向上が図られました。」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000767.000098811.html

今後の展望

参加者コメント：
「リアディレーラーが自転車接触のため変形しローギアがかからないというトラブルに遭いましたが、メカスタッフが迅速に駆けつけてくれて助かりました。」

主催者コメント：
「これまでのイベントと比較して、対応スピードが格段に上がり、スタッフの安心感が違いました。ＧＰＳで各車両が見えたのは良かった。これだけで価値のあるシステムだった。」

一方で、

「電話で通報を受けるケースもあるので、通報者位置のピンを立て表示、共有したい」

「今回のコメント欄では足りない。１件ごとに詳細なメモが書き込めるようにしてほしい。」

などの追加のご要望もいただいており、今後に向け改善に取り組んでいます。

お問い合わせ

本システムの導入をご検討されている自治体・イベント運営者の皆様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。