ワールドトライアスロン横浜大会で実証テスト実施

2023年5月14日行われた「2023ワールドトライアスロン・パラトライアスロンシリーズ横浜大会」にて、GPSトラッキングシステムHAWKCASTの実証テストを実施いたしました。今回の実証テストでは、横浜市、横浜市スポーツ協会様、NTT東日本 神奈川事業部様、ネオシステム様などのご協力のもと、トライアスロン競技に参加の選手、運営スタッフ、医療スタッフの方々170名以上に弊社のHAWKCASTデバイスを装着いただきました。

2023ワールドトライアスロン・パラトライアスロンシリーズ横浜大会 ホームページ

導入前の課題

(1)競技中のトラブルにも迅速に対応し、安心安全な大会にしたい

トライアスロンのように沿道でレースをする広域スポーツの場合、どこで何が起きているかを瞬時に把握するのは、競技やコースの性質上、難しいとされています。沿道に立って選手を見守るには、多くのスタッフやボランティアの方のサポートが必要です。また運営側へのトラブルの連絡、判断、対応に時間がかかるなど、迅速さが問われる場面での課題もあります。安心・安全という大会運営に必要不可欠な要素と、それを支える人的リソースにおけるコスト増などは、広域スポーツ全般の課題ともいえるかと思います。

(2)観戦者も盛り上がる大会にしたい

マラソンや駅伝同様、トライアスロンも、現地で応援する場合は、応援する場所を決めて選手が目の前を通り過ぎるのを待つというのが一般的ではないでしょうか。「せっかく現地まで行ったのに、応援は一瞬だけ」という観戦者の方に、もっと楽しんでいただける方法はないか。現地に来られない方にも喜ばれる観戦スタイルはないか。選手だけではなく、観戦者にも魅力的な大会にしたいということも課題のひとつでした。

導入による解決

(1)リアルタイムトラッキングでトラブルの早期発見、早期対応ができた

HAWKCASTの管理画面では、選手の位置情報の表示だけではなく、運営スタッフ、医療スタッフの位置情報も表示することができます。また、選手が一定時間動かない場合は、アラートが出るように設定されているので、その選手に一番近いスタッフに連絡を入れ対応してもらうことができました。広範囲に渡るコースの状況が画面上で分かるので、トラブルの早期発見、迅速な対応をすることができました。必要な場所に必要なサポート体制を構えることで安心・安全で且つ運営の省人化にも繋がり、より良い大会作りに繋がると考えます。

管理者ビュー 異常を検知すると赤丸が表示される

(2)現地観戦はスマホ片手に"見逃さない"応援ができた

選手、観戦者用に、PCやスマホで選手の位置情報がリアルタイムで分かるMAPを作成しました。応援している選手が、今どこにいるかが分かるので、スマホを見ながら位置を確認し、観戦者も移動しながら応援するというスタイルも見受けられました。「あと、何分くらいで〇〇を通るからここで待っていよう」「ゴールする時間に合わせてゴールで待っていよう」と一瞬だけではない応援に、現地観戦もより盛り上がっているようでした。

今回の大会では、コース上に3台のカメラを設置して、選手の様子を配信する仕様も取り入れました。選手の位置情報とカメラの場所が同時に分かることで、競技中の選手の様子がPCやスマホで見られたことで自宅からでも楽しめたというお声もいただきました。

観戦者ビュー PC画面
観戦者ビュー スマホ画面

今後に向けて

リアルタイムGPSの位置情報で、安全面の強化、映像との組み合わせで新しい観戦スタイルの提供という可能性が広がる一方、今回の実証テストを受け、貴重なご意見もいただくことができました。選手、観戦者、運営者の皆さまに、より良いサービスを届けられるよう今後も開発に努めていきたいと思います。

HAWKCASTに関するお問合せはこちらから

以下、大会関連のHP(外部サイトへ移動します。)

【2023ワールドトライアスロン・パラトライアスロンシリーズ横浜大会×NTT東日本】
「大会運営の安全性と観戦満足度の向上」を兼ね備えた、トライアスロン初のGPSトラッキングシステムの実証実験を実施しました
 

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